CAST

主要キャスト

1.本作は駅設置を巡る群像劇であるため、強いて言うなら主人公は駅であり、主要キャストは時代により入れ替わりが起きる。
2. 多くは実在した人物をモデルにしている。
3.ただし駅設置に関わった人物は膨大で全て登場させることは出来ず、一部に集約している。
4. 物語の都合上モデルのない人物も登場する。

新花巻駅
人ではないが、この映画の主人公。東北本線花巻駅から約6km離れた田園地帯「矢沢」にある。昭和46年10月12日の国鉄の東北新幹線実施計画では設置予定が無かったが、様々な人々の活躍と時代の変遷の中で、東北新幹線では初めての請願駅として設置されることになり(水沢江刺と同時)、昭和60年3月に開業した。 

東北新幹線問題対策花巻市民会議(市民会議)

花巻市の駅誘致失敗直後に立ち上がった有志団体。商店街の経営者が多く在籍した。前半の主人公的存在。当初は「将来の駅設置を見据えた中心市街地への路線変更」を掲げ活動するが行き詰まってしまう。

  ジンノスケ(金野 佳博)

市民会議最年長で議長。
劇中前半の物語を引っ張る、岩石のような意志を持ったリーダー。激情型であるが、経験豊富で戦略的でもある。
満州からの引き上げ組で、土地の権利こそが突破の一歩とし活動する。花巻市内で特に目立った肩書を持った有名人ではなかったが、チダ知事とは旧知の仲。
  まるかん(千田 秀幸)

 市民会議副議長。
市民会議の中でも熱いムードメーカー的存在。中心市街地の百貨店「まるかん」オーナー。少々商売っ気が強く、はじめは地権者に受け入れられなかった。
おっちょこちょいながら、思い切った行動が結果につながっていく。劇中登場するまさかと思うようなエピソード多数、ほぼ実話。

  セイザンボウ(城戸 直行)

 市民会議総務委員長。
中心市街地にある「セイザンボウ書店」オーナー。向かいに建つ「まるかん百貨店」オーナーまるかんとは非常に仲が良い。
 見かけは優男だが士官学校出身で芯は強く、感情的でともすれば弱気になりがちなまるかんをそっと支える。

  フジショウ(藤原 俊春)

市民会議副議長。
市民会議メンバーの中ではジンノスケに次ぐ年齢。冷静で空気を読むのであだ名は「読みのフジショウ」。要所でトラブルを防ぐストッパー役。真面目でやさしいところがある。
常に一歩引いた目立たないポジションながら、どの活動にも熱心で、地権者たちとの折衝を粘り強く続けた。

  タニカワ(小原 良猛)

 市民会議渉外委員長。
市民会議メンバーの中では熱いが少々単純なところがあり、トラブルになりかけることがしばしばある(渉外委員長であるのだが・・・)。私生活を顧みず活動に没頭してしまい、徐々に活動を続けるのが難しくなる。

  タダセイコウ(堀切 和重)

駅設置の場となった矢沢が地元の市議会議員。当時の市長派筆頭だったが、新幹線問題で抜け目なく路を乗り換える。旧知のメンバー中心で構成された市民会議の中ではやや異色の存在でやや信頼を欠く。
政治生命をかけ地権者たちとの折衝に没頭するが衝突、失意の中カンノとの会話から新しい街の形に気付く。

  カンノ(中村 真澄)
 青年会議所に所属する市民会議の最若手で、花巻駅前で靴屋を営む。活動に参加するにあたっては、自身の生い立ちにまつわる深い動機があった。
青年会議所絡みでオザワと知人。
国鉄花巻駅職員のソガワとは同級生。  

 

花巻市政

近隣ライバルに一歩及ばず駅誘致に失敗した市政は、落選当初は市民会議の掲げる目標全体に懐疑的であった。しかし当時助役だったマンノスケが市長になり、委員会を設置。物語後半の中心的な存在となる。

  マンノスケ(高橋 広朗)

基本工事計画発表当時、役場の助役。駅誘致運動を鎮める側として登場する。物語後半に市長に就任し中心的な存在になる。
責任感が強く、駅誘致活動に失敗したのは市政の責任であったという思いがあり、市長就任後は朴訥ながら心の底で強い決意を持つ。若手職員たちと共に、周辺市町村に頭を下げ下げ、協力を取り付けていく。

  イトウ議長(山下 正彦)

 議長一筋、花巻市議会の名物議長。マンノスケの朴訥で飾らない、ドサ回り向きの性格に目をつけ、行動を支える。

  市役所若手職員たち(穂坂栄一、高橋哲郎 ほか)

 駅設置に燃える若者たち。駅設置運動の全貌は知らず、重要なプロジェクトに関われたことを誇りに思い、市長の献身的な姿に心を打たれ私生活をなげうって活動する。

  旧市長(熊谷 義昭)

 劇中前半、花巻市が駅誘致に失敗した当時の市長。逆転は不可能と感じ、市民会議に対してはやや距離をとっていた。
 自身が目をかけていたタダに見切りをつけられ、多数の実績を残しながら失意のうちに退任。

 

 

矢沢地区地権者会

矢沢は全くの田園地帯であったが、当初計画で新幹線が花巻に停車しないことになったため、花巻中心部とは約6km離れた矢沢を線路が通ることになった。その矢沢地区の地権者会。

  スギヤマ(佐藤 正明)

 用地買収時の地権者会会長。市民会議の当初目標が新幹線の線路を中心市街地の近くに持っていくことにあったため、一時対立した。後に協力に回り、測量拒否などで国鉄に揺さぶりをかける。

 物語中盤の、影のキーマンである。

  矢沢地権者たち

 まるかんら市民会議の市街中心主義の活動に反発していたが、市民会議の活動方針の変更に伴い、以後強力なタッグを組む。

 

 

日本国有鉄道本社

当時の所謂三公社五現業の一つ。公共企業体であることの矛盾を抱えたまま、次代に流されていく。国鉄本社は当然のことながら当初は強硬に市民会議らの陳情をはねつけていた。しかしながら思いの丈をぶつけられ国鉄内部にも協力的な考えを持つものが現れる。そこに国鉄史上最大のストライキ「スト権スト」が起きる。

タカハシ(東海林 浩英)

 劇中、理事の一人として登場し、後半には技師長へと昇格する。新幹線にかける花巻市民の熱い想いを理解し、時に助言すらくれる国鉄本社内最大の理解者。

  ナガハマ常務(伊藤 新一)

市民会議が国鉄に直談判に行った先で対応した常務。表向きは頑として受け入れなかったが言葉のはしにヒントを忍ばせる。

  国鉄本社幹部(中尾 正昭ほか)

 当初は当然ながらとんでもないこととして路線変更など市民会議らの陳情を一切受け付けなかったが、地権者との強力なタッグ、市政県政の後押しなどを受け、時代の変遷もあり徐々に態度が軟化する。

 しかし昭和50年代に入ると、国鉄最大の事件「スト権スト」が起きる。これをきっかけに国鉄への世論は厳しさを増す一方となり、やがて分割民営化へとつながっていく。

 

国鉄花巻駅

東北新幹線新花巻駅は、東北本線沿いに設置されなかったため、国鉄花巻駅は蚊帳の外である。しかしながら、そこには物語の重要な背景が存在する。

  ソガワ(小野 智明)

 東北本線花巻駅勤務で、厭世的な態度で日々を過ごす国鉄職員。新幹線は下っ端は蚊帳の外として興味もなく、市民会議の活動も無駄としか思っていない。周囲と同様に国鉄労働組合に加入しており、熱心ではなかったが、退屈からスト権ストに参加。
 市民会議のカンノと同級生。
エリと同棲。

  国鉄花巻駅職員

大半が国鉄労働組合に所属している。

 

そのほか

 

チダ知事(小岩 悟)

 昭和46年当時の岩手県知事。花巻市長とは仲が悪かったが、ジンノスケとは旧知の仲だったために、花巻市に対して否定的な態度をとることができず、強制執行についての言質をとりつけられる。

 県政最大の市民会議への理解者。

  高校生たち(高橋洋、中村美紀、藤原芽衣美ほか

 昭和46年高校生だった彼らは、新駅設置の影響を受けてそれぞれの人生を歩んでいく。タケシは国鉄に就職、コトコは駅前のタバコヤを継ぎ、エリはソガワと一緒に暮らすようになるが・・・

  ショウゾウ(藤本 勝博)

マンノスケとは旧知の間柄で気心の知れた人物。沼に住む。

  オザワ(伝野 千歳)

 当時国会議員になったばかりだったオザワは、地元水沢に強力な議員(シイナ)がいたために花巻で活動を展開。それがきっかけで、タナカ総理とのつなぎ役に。

  タナカ総理(高橋 茂)

 日本列島改造論を掲げ、地方重視の姿勢で政治活動を行っていたタナカは、花巻市民会議らの陳情も表向きは無碍にできなかった。

 劇中登場するエピソードは実話である。

  ヤソジマ委員会(田中正樹、河野ジベ太)

 花巻市が招聘した都市計画の専門家。市役所若手職員たちと、新幹線を盛り込んだ都市計画を練り上げる。

  花巻商工会議所(高橋年徳ほか)

 市民会議立ち上げ当初は懐疑的だったが、のちに大きく後押しするようになり、一坪献上運動を展開した。

  青年会議所(佐野孝一、照井正樹ほか)

 駅誘致落選前、知事に理解を得て北上と花巻の中間地点への駅誘致を訴えていたが、花巻市内の有力者たちからは一蹴され、市民会議の動きに反発してしまう。

  カネハラ(菅野 良業)

国鉄盛岡工事局所属。軌道基地問題など地権者との折衝や、行政との対応などで翻弄される。

  花巻市民

駅設置に向けて動き始めた人々が駅建設のための寄付を集め、市民からの寄付総額は十数億にのぼった。

ほか、国が1/3、県が1/3を負担している。

  周辺市町村

マンノスケ市長は周辺11市町村を取りまとめて回った。花巻市は当時県内有数の都市であったが、マンノスケ市長の低姿勢は近隣市町村長の心を打ったようである。

 

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